羅針塾:塾長挨拶
羅針塾 塾長 宮原秀夫

21世紀に入り新たな時代への期待が高まる中、激動する世界の力学に揺さぶられる不確実な現代社会を反映して、表層的な豊かさとは裏腹に社会の幸福感は低下していると言われて久しい。
これまで信じられて来た医療制度や健康価値は揺らぎ、これからの「社会の健康価値」は未だ見つかっていない。不確実な現代社会においては、新たな「価値(Value)」こそが、社会の幸福感の拠り所になるものである。
我々が依って立つ社会は、今、何を求めているのだろうか。その解を模索し、潜在需要に応えうる「目利き(Evaluation)」の能力を持った羅針盤こそが、今後、求められているヒトやシステムの理想像に違いない。

本講座は、大阪大学の英知を結集し、現代社会の難題に挑む新しい領域横断型教育プログラムである。各専門領域における最先端の研究者とともに議論を交わすことで、不確実な時代を見通す「目利き」たる能力を養うことを目的とする。

激論を交わしたものたちが築く「目利きネットワーク」こそが、新しいビジネス・新しい学問・新しい社会、そして未来の「価値」を生み出すであろう。

本講座での経験を活かすことで、社会の健康価値を創造し、社会の幸福感を増大させる新たな価値を創造することが可能になる。全ての受講者がそれぞれの分野で「指導者の中の指導者」として活躍することを目指してもらいたい。

羅針塾 塾長 宮原秀夫